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2020.09.16 [Wed] 10:30
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スポーツライター 佐々木 亨氏によるオープン戦 戦評(9/11 JFE東日本戦)

 この試合での最速は149キロ。常時140キロ台中盤のストレートが、昨年の都市対抗覇者であるJFE東日本の前に立ちはだかる。先発マウンドに登った森井絃斗が、初回からスコアボードに「0」を刻んだ。

 見ごたえのある勝負は、JFE東日本の3番を担う今川優馬選手と対峙した場面。今川選手は昨年の都市対抗で新人賞にあたる若獅子賞を手にした右のスラッガーだ。1回表、一死一塁で迎えた1度目の対戦では、森井のストレートに軍配が上がりキャッチャーフライに討ち取った。

「(今川選手は)意識しました。捕手の須田(凌平)さんとも話して、真っすぐ(ストレート)で行こうと決めていた」

 右打者の懐をえぐるような威力のあるインコースへのストレートで強打を封じ込めたのだ。続く4回表の2度目の対戦では、ストレートがやや抜けてデッドボールを与える形となったが、強気にストレートで攻める姿は変わらなかった。

「今日は真っすぐが走っていました」

 初ヒットと今川選手へのデッドボールなどで一死一、二塁とピンチを背負った4回表も、ストレートで押し込みながら変化球を巧みに使って無失点。5回表は一死一、二塁から9番打者にセンター前ヒットを浴びるも、中堅手・本間諒の好返球で本塁タッチアウト。野手のスーパープレーに助けられる場面もありながら、やはりそのイニングでも森井のストレートは目を見張るものがあった。被安打3の無失点である。5イニングスを投げ切った森井は、プロ6球団のスカウト陣が見つめる中で堂々たるピッチングを披露した。

 一方の攻撃陣は、相手チームと歩を合わせるかのように前半5イニングスを終わって無得点。しかも、出塁は相手野手の失策(1回裏)に、振り逃げ(2回裏)と四球(3回裏)という3度だけ。いずれの機会も得点圏に走者を進めることができずに、チャンスらしいチャンスはほとんどなかった。後半を迎えても湿ったバットは変わらない。凡打の山を築き、終わってみれば6回裏に飛び出した9番北川智也のライト前ヒットがチーム唯一のヒットに。牽制アウトに盗塁失敗、9回裏の無死一塁からの併殺もありながら、一度も得点圏に走者を進めることがなく無得点に終わった。7回表に内野の失策も重なり犠飛で1点を先制された投手陣。9回表には、陶久亮太が今川選手に特大本塁打を浴びて点差が2点に。僅差ではあったが、先発・森井の好投を活かせずに、攻撃陣の援護がまったくない状況下で完封負けを喫した。

 都市対抗東京都二次予選の初戦まで、あと数日。チームは数試合のオープン戦を経て、いよいよ今シーズンの大一番を迎える。

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被安打3の無失点。5イニングスを投げ切り、先発の役割を担った森井投手
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6回表の1イニングを打者3人で仕留めた田中投手
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6回裏、一死から右前安打を放った9番北川選手。この一打がチーム唯一のヒットとなった
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8回表、打者1人を空振り三振に仕留めた5番手の横田投手
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8回表、球威のあるストレートで空振り三振を奪った石垣投手
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9回表、後方の打球を捕球した遊撃手の中川選手
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9回表、軽快に打球をさばいた二塁手の北阪選手
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9回表に登板した陶久投手は本塁打による1点を失った
日時/場所 2020年9月11日(金)10:30~ セガサミー野球場
結果 セガサミー(三塁側) 0-2 JFE東日本(一塁側)