
試合となれば、ベンチとブルペンを何度も行き来しながら献身的にチームを支える西詰コーチ。今年は、投手陣の中心を担うだけの新たな戦力の台頭に期待している。

ひと言で言えば、「よくあの状態で勝てたな」という感じです。実力というよりも、ついていたと言うのでしょうか・・・。投手が組み立てそして投げ切る。そんな姿からは程遠い投手が多かったと思います。選手たち自らが昨年の成績で納得してしまえば簡単なことですが、それではチームの目標としているトップにはたどり着けない。僕の立場としては、目標達成に向けてどれだけ選手に妥協することなく言い続けるか。そこが一番大事なところだと思っています。もちろん、選手たちは自分自身ではやってくれていると思いますが、目標値を下げずにもっと上を目指しいてやってほしいですね。
投手として勝負する時は逃げてはいけない。昨年1年間その言葉を言い続けました。技術をカバーするものはメンタルしかない。メンタルの強さが最終的にはツキをも運んでくれる。都市対抗に関して言えば、1年目で悔しい思いをした。そして2年目では1年目の結果、内容を糧に「今年こそは」と強い気持ちで挑んで本大会出場を手にすることができたと思います。
都市対抗では、1年目で第一代表決定戦に行きました、2年目で本大会出場を決めました、と一歩ずつ進んではいると思います。そして今年は、春季キャンプの時から今年にかける選手たちの思いはヒシヒシと伝わってきました。
自分としては、都市対抗はもちろんですが、秋の日本選手権大会の本大会に出場しトップを取ること。それがもう一つの目標です。昨年、投手陣の中心を担った南(大介)や天沼(秀樹)は、今年も活躍してもらいたい投手であることには間違いありませんが、他の投手の中から1人、2人と中心を担うだけの投手が出てきてほしいし、出てこないといけない。一年でも早く上(プロ)の世界でも通用するぐらいの投手を作り出すこと。それも、僕に課せられた仕事の一つだと思っています。
小学生の頃、母がよく買ってきてくれた梅田の阪神百貨店の地下で売っていたイカ焼きです。今もその場所で売っているかどうかはわかりませんが、味的にはお好み焼きに近く、それでいて中にイカが入っている、ちょっとしたおやつ代わりのような食べ物です。あと、大阪と言えば、ミックスジュース。お店によって味は微妙に違うのですが、小さい頃に飲んでいたミックスジュースは美味しかったですね。
2008.04.25

2006年はバッテリーコーチとして投手陣、捕手陣を指導した西詰嘉明コーチ。ピンチのマウンドでピッチャーを叱咤激励する姿が印象的でした。今年もバッテリーコーチとして磐石の投手陣形成を目指す、西詰コーチのインタビューです。
やはりチームとして結果を残せなかったのが一番悔しいですね。私自身は、移籍の形で新しいチームに呼んでいただき野球をやれる喜びを再度堪能できたことに関しては満足できた一年でした。
(野球に接する)考え方の甘さだと思います。最初はツキも味方し第一代表決定戦まで漕ぎ着けましたが、そこまでの道程で選手の考え方も変わってしまった。あと三回のうち一回勝てばいいんだ、と。これは大卒選手(都市対抗を経験していない)の弱さです。「最後の一つ」を勝ちとることの重要さを知らない。一度負けると、次の試合では焦りが出てくる。打者も投手もミスを重ね打てない投げきれない。ここまでくると自分たちスタッフ陣が修正を試みても、もうどうにも出来ない状態でした。ここが私の力の無さでした。
春季キャンプ終了時とシーズン後半は、体つきが違っています。また野球に対する考え方、取り組み方も敗戦を通じ変わってきました。一球一打の大切さを分かってきたんですよ。
そうです。厳しい指導を続けてきました。夏の(都市対抗)予選で負けた時、秋季キャンプ時、「やる気の無いヤツはチームにも悪影響を及ぼすから辞めてくれ」とはっきり言いました。やる気のない選手はいませんがそれくらい厳しい意識でやって欲しかった。
気になってない選手もいたと思います。どんなゲームでも負けて悔しいのは当たり前。けれどその悔しさすら分かっていない。今年は「自覚していなかった弱点」を理解してくれれば、技術も伴いもっと強くなります。若いチームだけに伸び代はありますから、勝てる要素はより蓄積されてくる、と信じています。
問題解決をすべてできる域には達していませんので弊害はない。今年はまだまだ勝者の立場で俯瞰する野球は出来ない、チャレンジャーとして臨めます。
昨年一年間はピッチャーをメインに指導していました。キャッチャーを教えられるコーチがおらず、そこも兼務で指導にあたりました。自分はキャッチャーとしてマスクを被った経験もなく、自分の知識範囲で教えていたのですが、これは難しい。ピッチャーへのコーチングは5年間やってきて、毎年自身も成長しています。当然端緒と比べ同じ指導は全くなく常に「温故知新」の心持。いいものは続けつつ新しく良いものはドンドン追加してきました。
選手側は若いですが、ベテランだとか若いからといって教え方を年齢で変えることはありません。ひとりひとりの個性と理にかなった指導をします。また(社会経験の無い学卒の)若い選手ばかりですので職場で勤務する際に一般的な社会人の心得は伝えてきましたね。
指導とは、様々雑多な情報をそのまま教えることではありません。まず自分が実際やる。例えば2つの意見があった場合必ず検証する。こちらの方法であればこの選手に向いている等必ず私が咀嚼してから対象となる選手に伝える。実践です。
はい。自分が理解していないと細かい応用方法など答えられなくなってきますから。
コーチングの難しさは「教えたくても自分ではできないことがあること」。今の話とは逆になりますが、自分で実践して確かめてから教えたいのにそれができない。
ほとんど毎回ですよ。だから(自分の体で検証でき)選手に伝えそれができたときには、一緒に喜びあえるんです。
そうです。教えながら教わる。「GIVE&TAKE」の関係。新しい知識経験も増える、その繰り返しですね。
敢えてプライベートはあまり交わらない。私が現役時感じた事ですが、グラウンドを共にする仲間は寮で一緒にいると気が抜けない。誘ってあげたい時もありますが、グッと気持ちを押しこんでます。こんなこと云ってますが誘われたら喜んでいきますよ(笑)。
実際投げる時にどうやって抑えているのか、その長所は如何に伸ばすか見極めます。コントロールで抑えるタイプか、それともスピードでどんどん攻めるタイプか、大別する。大別後に細かく指導していく。まずタイプの大別が肝要です。
例えば畑山投手の場合、腰の回転が横になり上から振るのが腕だけになっていた。(腕を)体と一体化して投げないといけないので、自然と投げられるフォームがサイドスローだった。彼は元々サイドスローだったのに、(投げる際の腕のポジションを)上げていったらしく。普通は逆なんですが。
そっちの方が合っているからサイドでいけ、と進言しました。またスピードで抑えるタイプじゃないので、コントロールとキレを磨こうと話し合い、お互い納得した上でのフォームチェンジでした。
それができれば一番いいですよね。
ネガティブな言葉は使いません。
選手によります。放っておく場合、助け舟を出す場合等様々です。人によってはボトムまで落としておいて、そこから這い上がらせる。性格を見て、選手ごとに方法を講じる。ひとつとして同じやり方はないです。
外れるときもあります。見極めがコーチの腕の見せ所でもあります。
目標は都市対抗出場し優勝。私が去年を振り返って今年一年言い続けたいのは、「(将来)野球を辞めてからまたやりたいと思うのなら、今目の前にある野球を(全力で)やれよ」と。このことは今年一年言い続けます。
監督とも相談しながら辻本コーチとです。今年はまず怪我をしないで一年間投げられるピッチャー陣を作り上げるべくつとめます。長いシーズン、戦力から外れるものもきっと出ます。やりくりもコーチ陣の腕の見せ所です。
どんどん球場にいらしていただいて試合を見て貰えたら嬉しいです。プロもそうですが、スタンドにお客様がいるといないとでは選手たちの意気込みも違います。まして身内や親しい人であれば尚更。自分は目立ちたがり屋で、観客が多いほど気持ちが入っていました。また練習も観に来ていただければ更に嬉しいです。お時間がございましたら散歩がてらでも結構です。是非!お待ちしております。