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インタビュー INTERVIEW

25 佐藤 貴穂捕手2011年09月02日インタビュー

佐藤 貴穂

--野球を始めた頃の話から聞かせてください。

初めて少年野球チームに入ったのは、埼玉県加須南小学校2年の時です。チーム名は「加須アトム」。最初に守ったポジションはレフトでした。その後4年生になってサードを守りましたが、もともと小さい頃に憧れていたプロ野球選手が、当時巨人で活躍していた清原和博選手。ずっと、清原選手と同じ背番号5をつけて野球がやりたいと思っていたので、サードになった時はうれしかったですね。

--中学校は、東京の修徳学園中学校へ。

父親が修徳学園中学の出身ということもあって進学しました。軟式野球部では3年時に全国大会準優勝。ライトを守っていました。

--そして、春日部共栄高校では2年夏に甲子園出場。三塁手として聖地の土を踏みました。

実は当時、緊張し過ぎていたので甲子園の記憶があまりないんです(苦笑)。でも、スタンドが揺れるほどの大きな歓声があった甲子園の独特の雰囲気は覚えています。結局甲子園出場はそれだけで、3年夏は県大会準々決勝で負けました。

佐藤 貴穂

--その後、東都大学リーグの東洋大へ進みましたが、大学時代も数々の大舞台を経験しましたね。

高校2年の冬にケガをした右肩の影響で、東洋大学1年の時はバッティングに専念する日々を送りました。リーグ戦(東都大学野球※1)で初めてベンチに入ったのは1年秋でしたが、その時も肩の影響があって試合に出場することができませんでした。そんな中、2年生になる直前の春季キャンプで内野手から捕手に転向しました。

--捕手になったきっかけは?

大学の監督さんや関係者の方々から勧められたのがきっかけです。でも、初めは捕手になるのが嫌だった。肩も万全ではなかったし、ボールを受けるピッチャーはみんな甲子園経験者ばかり。そんな環境でそれまで経験したことのなかった捕手が務まるとは思えなかったので、初めのうちは捕手転向を断っていました。でも結局勧められるがままに2年春から捕手に。当時2つ上に大野(奨太=現北海道日本ハム)さんがいたので、初めは控えの捕手としてスタートしました。

--もともと興味がなかった捕手というポジション。それだけに苦労も多かったのではないですか?

大変でした(苦笑)。でも、とにかく練習するしかない。大野さんからいろいろ教えてもらい、そしてリーグ戦での大野さんのプレーを見ながら、スローイングやショートバウンドの捕り方、そして配球などを一から勉強しました。

佐藤 貴穂

--そんな中、3年春にレギュラーになり、同年夏には大学日本代表に選出されました。

完治した右肩にはもともと自信があったのですが、捕手としての経験が浅い中で全日本に選ばれたのは、ちょっとうまく行き過ぎでしたね。

--世界の舞台でマスクを被った感想は?

いろんなタイプのすばらしいピッチャーのボールを受けることができて、本当に良い経験になりました。日の丸を背負うプレッシャーはありましたが、それまでにない環境で野球がやれたのはよかったし、彼らをリードしていて楽しかったですね。でも、日本代表の大会が終わった後、大学に戻って迎えた3年秋のリーグ戦後半にベンチを外されました。野球人生での挫折というか、屈辱でした。3年生のときには天国と地獄を味わった感じでした。でも今はそれらすべてが良い経験だったと思います。

--数々の経験をした大学時代はドラフト候補にも名を連ねました。プロへの思いは強かったのですか?

正直プロ1本でドラフト指名を待っていました。でも結局は指名されず……。野球をやめようか。一時はそんな思いにもなりました。なかなか気持ちの整理ができませんでしたが、今はとにかく社会人野球で力をつけたいと思っています。

--セガサミーでプレーする今、どんな目標を持っていますか?

今年は公式戦が少なく、大きな大会は都市対抗だけですが、その本大会で活躍してチームの勝利に貢献できればと思っています。1年目からどれだけ頑張れるか。そこは強く意識しています。

佐藤 貴穂

--前半戦はDH(指名打者)や代打での出場が多かったですが、やはり捕手として出場したい、その思いは強いですか?

そうですね。捕手として試合に出たい気持ちはあります。捕手は、自分のイメージ通りに試合が進んでいくと本当に楽しいポジションです。思い通りのリード、ゲーム展開で勝ったときは本当に嬉しいものです。僕はどちらかと言えばバッター目線でリードします。たとえば、自分がバッターならこんなボールを待っているだろう、そんなことを考えながら配球を考えます。ただ、イメージ通りにリードができれば最高ですが、野球というのはそう簡単なものではない。予想外のことがたくさんあるので、これからいろいろ経験しながらリード面でも技術を高めていきたいと思います。

--バッティングも良い佐藤選手だけに、今後は「打てる捕手」としての活躍が楽しみです。

どうでしょう、そんなにバッティングがいいわけではないんですけどね(苦笑)。でも、勝負所での一打には自信があるので、「ここ一番」で打てる捕手でありたいと思います。

--打者での評価と捕手の評価。どちらが嬉しいですか?

捕手です。捕手として試合に勝ちたいですね。これからも「捕手・佐藤」をよろしくお願いします。

※1東都大学野球リーグとは
東京近隣に所在する大学21校からなるリーグ。1~4部のブロックに分かれ、春秋のリーグ戦では上位ブロックの最下位と下部ブロックの1位チームとの入れ替え戦がある。
1部:東洋大学硬式野球部、青山学院大学硬式野球部、亜細亜大学硬式野球部、中央大学硬式野球部、駒澤大学硬式野球部、日本大学硬式野球部
2部:國學院大學硬式野球部、東京農業大学硬式野球部、国士舘大学硬式野球部、立正大学硬式野球部、拓殖大学野球部、専修大学硬式野球部
3部:大正大学硬式野球部、学習院大学硬式野球部、順天堂大学硬式野球部、上智大学硬式野球部、成蹊大学硬式野球部、芝浦工業大学硬式野球部
4部:一橋大学硬式野球部、東京都市大学硬式野球部、東京工業大学硬式野球部
(2011年春季現在)

2011.09.02

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