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インタビュー INTERVIEW

25 神野 達哉選手2010年10月18日インタビュー

神野 達哉

--入社早々の春先から地方大会、都市対抗予選など、ほとんどの試合でスタメン出場を果たしています。ここまで振り返っていかがですか?

覚えることがいっぱいです。春季キャンプのあたりは不安のなかでやっていました。遊撃手は守備範囲も広いですし、サインプレーや外野からの中継プレーもある。それだけに1試合の疲れは大きいですね。でも、春の地方大会を経験して遊撃手にもだいぶ慣れて、都市対抗予選の頃からは、ある程度、余裕を持ちながらプレーできるようになりました。

--5月の京都大会準決勝、NTT西日本戦では左翼席に先制のソロアーチを放つなど、打撃でもアピールしてきました。

調子がいいときは右(逆方向)への打球が多い。高校時代から周り方からも「右へも長打が打てる」と言われて、自分自身も気持ちは右方向において打席に立つようにしています。でも、京都大会で引っ張ってホームランを打った試合は、社会人での公式戦初ホームランでもあったので印象に残っています。これからも打撃で魅せていきたいと思いますが、遊撃手としてプレーする以上は、やはり守備重視のプレースタイルでいきたいと思っています。

--そもそも野球を始めた頃から遊撃手?

最初は三塁手です。小学3年から上福岡イーグルスに入って、6年生の試合に三塁手として出場していました。そして4年生からは投手です。出身は埼玉県のふじみ野市ですが、市内の選抜メンバーに選ばれて県大会にも出場して、その時も投手でした。中学では上福岡シニアで1年生まで投手。その後は捕手をやりました。

神野 達哉

--その後進んだ埼玉栄高校では1年春からベンチ入り。チームの中心選手として活躍しました。

試合には背番号19をつけて三塁手として1年夏から出場させていただきました。1年秋の新チームからレギュラーとなって打順は3番。3年夏まで、そのポジションはほとんど変わりませんでした。

--高校最後の夏は、2年生エース・木村文紀投手(現西武)を擁すなかで優勝候補と言われながら決勝で涙を呑みました。

9回表二死まで4-1で勝っていたんですけど、あと1球で甲子園というところから負けました。正直、甲子園にいけると思ってました……。自分自身は、決勝でヒットを1本しか打てなくて。実は夏の大会直前の7月、オープン戦の試合前ノックで右手を骨折してしまって。イレギュラーした球を素手で捕りにいって爪が剥がれて剥離骨折。だから大会序盤の試合には間に合わずに、後半の試合から強行で出ていました。バットも振っていない。ボールも投げていない。そんな状態で試合に出たので、さすがに打てなかったですね。ケガはしょうがないと思いますが、やはり悔いは残りました。

神野 達哉

--失意の高校野球を経て進んだ先は立正大学。1年春からベンチ入りを果たしました。

春は代打での出場でしたが、1年秋からは試合に出させてもらいました。ポジションは三塁手。その後、2年生で遊撃手をやった時期もありましたが3年生まで三塁手でした。4年春からは下級生の台頭もあって出場機会が減り、正直、複雑な思いはありましたが最後のシーズンで東都大学リーグ(※)優勝、そして明治神宮野球大会で優勝することができました。

--大学野球の思い出は?

一部、二部の入れ替え戦を何度か経験しましたが、そこが一番辛かったですね。あの緊張感はリーグ戦とは全然違います。入れ替え戦は、ある意味で社会人野球と一緒。一発勝負の世界です。やっている時は辛かったですが、今思えばいい経験だったと思います。

--緊張感漂う一発勝負の都市対抗予選では特にその経験は活きてくると思います。今夏、初めて味わった都市対抗予選はいかがでしたか?

トーナメントのプレッシャーもそうですが、あれだけの人が応援に来てくださる試合はなかなか味わえないので緊張しましたね。負けてしまったということもあると思いますが、試合後はドッと疲れが出ました。そのなかでも自分のプレーはできたと思いますが、個人的にはJR東日本との準決勝で併殺を取れずに走者を残した場面(3回表一死一、二塁で4-6-3の併殺が決まらずに二死一、三塁となる)は悔いが残ります。結局、その後に先制の3ラン本塁打を浴びてしまって……。

神野 達哉

--本大会出場を逃したチームは、暑さの厳しいなかで練習を積み重ねてきました。

僕自身、都市対抗予選は力負けとして捉えています。だからこそ、走攻守のレベルアップが必要だと思いました。夏の暑さのなかで精神面も鍛えられました。「逃げ道を作らないでやろう」と、この夏は心がけてやりました。夏は、充実した練習ができたと思います。その合間で、東京ドームへ行って都市対抗本大会を見る機会がありました。正直、あれだけの人が応援に来るとは思っていなかった。あの雰囲気のなかで試合をやりたい。素直にそう思いました。だから、来年の都市対抗につなげるためにも、秋の日本選手権は優勝を狙って頑張りたい。個人的には、都市対抗予選の最後の試合(敗者復活2回戦の鷺宮製作所戦)でスタメンから外されたので、その悔しさを日本選手権で晴らしたい。絶対的なレギュラーとしてチームに貢献したいという思いは強いです。

--最後に今後のプレイヤーとしての抱負を教えてください。

今は守りの要でもある遊撃手の守備が面白く感じられるようになってきました。遊撃手へのこだわりを持ちながら、打撃では将来的にクリーンアップを打てる打者になりたいと思います。

2010.10.18

東都大学リーグとは
一部:立正大学、東洋大学、亜細亜大学、中央大学、國學院大學、国士舘大学、二部:青山学院大学、駒澤大学、専修大学、拓殖大学、東京農業大学、日本大学、三部:学習院大学、順天堂大学、上智大学、成蹊大学、大正大学、一橋大学、四部:東京工業大学、芝浦工業大学、東京都市大学から成り立つリーグ(2010年現在)。リーグ最下位になると下のリーグの優勝校との入れ替え戦がある。

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