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インタビュー INTERVIEW

23 安井 正也外野手2008年4月4日インタビュー

思い切りの良さと長打力を持ち味とする右の長距離砲。熾烈な定位置争いが展開する外野において、強烈な勝負強さも兼ね備えた安井選手の存在感はすでに輝きを放っている。

--チームに合流したのは、春季キャンプ中の2月7日。ここまで、すでに公式戦も経験し、だいぶ社会人野球の雰囲気にも慣れてきたと思います。

そうですね。でも、大学と社会人野球の雰囲気はまったく違うというか、ある意味、仕事として野球をやっている社会人野球は、練習量も豊富ですし、何より野球に対する意識がこれまでとはまったく違って高い。ダッシュひとつ取っても、絶対に最後まで抜かない。合流して間もない頃は、ついていくのに必死で……。いや、今でも必死ですけど(苦笑)。

--そもそも入社のいきさつは?

大学3年の時、チームの練習会に参加させていただいたのがそもそもの始まりです。その後、4年の夏過ぎぐらいにも練習に参加させていただいたのですが、1度目は良い返事をいただけませんでした。それでも僕自身、練習に参加させていただく中でチームの雰囲気を感じ取って「ここなら絶対に成長できる」「この環境でやりたい」と強く思い、一度は断られたのですが「もう一度(プレーを)見てください」とお願いしてもう一度練習に参加させていただきました。その時は紅白戦を行なったのですが、その試合の第一打席で初球を叩いてホームランを打ちました。その後の打席でもセンター前ヒットを打って。その結果、試合翌日の朝に良い返事をいただくことができました。

安井 正也

--勝負運、または勝負強さということであれば、同志社大時代にも同じようなことがありましたね。

1年春の関西学生野球(※)のリーグ戦です。1試合だけ代打で出場したのですが、その時、近大の大隣(憲司=現福岡ソフトバンク)さんからホームランを打つことができました。大学での初打席。正直、いっぱいいっぱいで、ガチガチだったのですが、初球からしっかりと振ることができました。後で映像を見たら、打った球はカウント2-2からの143㌔のインハイ真っ直ぐでした。打球は、スカイマークスタジアムのレフトスタンドへ。結局、その試合で大隣さんは被安打1。打たれた1本が僕のホームランでした。

--振り返ると、大事な場面ではしっかりアピールしてきたと言えますね。

そういうことになりますね。でも、僕は変なところでエラーもするので「シンジョウ(新庄剛=元日本ハム)さん」みたいとよく言われていました。大学時代は、1年春の代打出場から始まり、その後右肘を故障してその年の秋も1試合の出場に終わってしまいましたが、2年春からレギュラーとなりベストナイン(外野)にも選ばれました。でも、4番に座るようになった2年秋には、リーグの三振記録を作ってしまって……。その後も試合には出場し続けましたが、状態としては下降気味になっていきましたね。

--『4番』という重圧が、その後の不本意な結果につながったのでしょうか?

プレッシャーはなかったと思いますが、いろいろと考え過ぎた面はありました。今思えば、マイナス思考になり、自分の良さを伸ばすことができなかった。結果が良い時は、思い切って「どんどん行ったれぇ!」となるのですが、大学時代は考え過ぎた部分があったのかなあと。

--高校は、広島県の広陵高校。3年春のセンバツ大会では、西村健太朗投手(現巨人)、白濱裕太捕手(現広島)、藤田真弘内野手(明大)ら同級生たちとともに優勝に輝きました。 3年夏の甲子園は2回戦敗退。岩国高校(山口)に7-12で敗れました。

最後の夏は、チームの雰囲気も最高で、正直「絶対に春夏連覇できる」と思っていました。実は岩国戦の当日、甲子園へ向かう途中に自転車と車の衝突事故を目撃して……僕らが乗っていたバスの目の前で事故は起こりました。監督が「今日はおかしいな」と言ったのを覚えています。試合は「あんな姿を見たことがない」というほど、西村はコントロールが悪く、球も走っていなくて。いつも練習試合では大差で勝つ相手だっただけに油断がなかったとは言い切れませんが、全体的に変な感じで試合が進み、結果的に負けてしまったという感じでした。

--生まれは岡山県岡山市。野球はいつから始めたのですか?

小学校時代はソフトボールをやっていました。小学2年から子ども会のチームに入り、主にピッチャーとショート。光南台中時代は、岡山リトルシニアで硬式をやっていました。ポジションは主にセンターとキャッチャー。中学3年の時、先輩にあたるサブロー選手(現千葉ロッテ)たち以来の関西大会出場を果たしました。

--キャッチャーだった時期があったことを考えれば、肩には自信があったのですか?

小学6年の時、ソフトボール投げで72㍍を記録したのですが、いまだに大会記録として残っているはずです。小さい頃は、石を投げるのが好きで、海や川で『水切り』という遊びをよくしていました。今思えば、それで肩が強くなったのかなあと。水切りには自信があります。いや、絶対に誰にも負けないと思います! 今でも、実家に帰ればやっています(苦笑)。

--安井選手から見た岡山自慢をお願いします!

倉敷市の美観地区は有名ですね。あと、岡山県北部にある蒜山高原の牛乳と蒜山牛。食べ物なら、マスカットや桃が美味しいですね。

--最後に今年08年、1年目のシーズンの抱負をお願いします。

自分の持ち味とすれば、打撃なら思い切りの良さと長打力。遠くへボールを飛ばすことは、これまでも自分の持ち味だと思って常に意識してやってきましたが、その部分をさらに伸ばしつつ、ヒットの確率を上げていきたいと思います。あと、「ここぞ」という場面でしっかり結果を出せるような勝負強い打者になりたいと思います。チームの勝利を優先しなければいけないことはもちろんですが、そういう中でもまずは自分自身の成長を求めて、レギュラー定着、そして中軸を打てる選手を目指し、信頼される打者になっていきたいと思います。それが結果的にチーム力につながれば最高ですね。僕の思い切りの良いバッティングを見に来てください!応援よろしくお願いします!

2008.04.04

※1 関西学生野球 とは
近畿大学・立命館大学・関西学院大学・同志社大学・関西大学・京都大学の6校から成り立つリーグ。

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