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インタビュー INTERVIEW

  • 2008年
  • 2007年

19 天沼 秀樹投手2008年3月14日インタビュー

味わい深い投球術、そして冷静沈着なマウンドさばきで幾度となくチームを救ってきた天沼選手。今年は、シーズンを通しての活躍を胸に誓い、マウンドに立ち続ける。

天沼 秀樹

--昨シーズンを振り返っていかがですか?

東京ドームに行ったことは素直にうれしいですが、やはり勝負に勝たないと……。あれだけ多くの人達から応援をしていただき、改めて「勝って、みんなと盛り上がりたかった」という思いはありますね。そういう中で、本大会を経験し「来年もここに来たい」、または「勝つためにやっているんだ」という気持ちが強くなったのは確かです。「去年は勢いで東京ドームに行った」と言われるか、それとも、「力がついて毎年ドームに行けるチームになった」と言われるか。今年は、本当の意味で勝負の年になると思います。

--自身の投球はいかがでしたか?

去年の春季キャンプから左肩痛に悩まされながらも騙し騙しやっていたという感じです。何とか都市対抗予選では力になれたのでよかったとは思いますが、本大会に向けての調整がうまくいかなかった点が、自分としては悔しさが残りました。だからこそ、今年は故障がないように、1年間フルで働きたいですね。今年にかける思いは強いです。シーズンでは、どんな場面で使われるかわかりませんが、たとえどこであっても「行け」と言われる立場であり続けたい。困った時に「お前が行ってくれれば大丈夫」、それぐらいの信頼感を勝ち得たいと思っています。ピッチングスタイルは、年齢を考えれば、急激にスピードが速くなることはないでしょうし、自分が考えていることをどこまで突き詰められるか、いかに向上心を持ってやれるか。その点は意識してやっていきたいと思います。かつては、どんどん押していくタイプだったかもしれません。もちろん、投手である以上は三振を奪いたいという気持ちがありますが、そこだけにこだわってしまうと、余計な部分に負担がかかりピッチング全体が崩れてしまうものです。だからこそ、今は一人の打者をどう打ち取ることができるかだけを考えながらやっています。

--群馬県出身の天沼選手。ご当地自慢をお願いします!

草津温泉や伊香保温泉など、群馬と言えばやっぱり温泉ですね。食べ物なら『焼きまんじゅう』。小さなパンみたいなものを4つ串に刺し、甘い醤油ダレをつけて炭火で焼いたものです。あと、群馬県特産と言えば、お歳暮にも贈られるほど高級な『下仁田葱』が有名です。甘くて美味しいですよ!

2008.03.14

19 天沼 秀樹選手2007年インタビュー

天沼 秀樹

2006年は貴重な左腕として、チームではもっとも多くの試合に登板した天沼秀樹投手。今シーズンももちろんその重要性は変わりません。左腕エース天沼選手のインタビューです。

野球を続けられるありがたさ

--野球を始めたのはいつ頃ですか?

小学校2年生です。3つ上の兄が野球をしていて、その影響で始めました。その頃からずっとピッチャーをやっています。

--ピッチャーを選んだ理由は?

最初は右投げで野球を始めたんです。ポジション的に左投げだとピッチャーかファーストか外野しかないので、親に矯正されて、小学3年生の途中まで右で投げていました。それでも遊びの中では両方の手で投げていて、最終的に「本当はどっちで投げたいんだ?」と言われた時に「左で投げたい」と決めました。自然にピッチャーで試される機会が多くなりますから。

--ピッチャーの楽しさと難しさはどのあたり感じていますか?

勝っても負けてもピッチャーが一番注目されるので、そういう面で日の当たる場所に居られるのは大きいと思います。ただ、大学や社会人ではピッチャーの数がどんどん増えてきて、自分の実力がないとマウンドに上がれないので大変ですよ。

--高校が地元の前橋商業高校。エースになったのはいつ頃ですか?

最終的にはエース番号を貰いましたが、実質的なエースではありませんでした。一つ下の学年にいいピッチャーがいて、彼が主戦で投げていましたから。

--そして、関甲新学生野球連盟(※1)の関東学園大学に進学。1、2年生時にはMVP級の活躍をされて、プロのスカウトにも注目されていました。

プロ志向だったので、プロにいけなかった悔しさはありますね。

--怪我があったんですよね。

大学3年生の夏に肘の手術をしました。治ったのが4年生の春で・・・万全になったのは夏ですね。

--その時は精神的にも悩んだり?

手術をしようと考えていた時は、球速が落ちていた時期でもあって、このままだと社会人にもプロにも進めないと思い、かなり悩みました。今考えるとその手術も受けなくてもよかったのかな、とは思います。手術によって評価は下がりましたし、それがなければプロに上がれたかもしれなかったので。でも、正直なところ今の考えがあってプロにいけるのであれば通用したかもしれませんが、その当時の未熟な考えで仮にプロにいっていたら今頃はもう野球をやっていないでしょうね。そう考えると、社会人で野球をまだ続けていられるのは幸せだと思います。

--その後、いすゞ、ミキハウス、そしてセガサミーと渡り歩いて、色々な経験をなさっていますね。都市対抗には何度出場しているのでしょうか。

いすゞの時に2回、ミキハウスで1回。合計3回です。

--2回もチームを変わるというのはいろいろ大変だったと思います。

そうですね。2度の休部を経験しても未だにこうして野球を続けていられるのは幸運だと思います。これも今まで応援して頂いた方々のおかげだと思っています。

--今、野球が続けていられるありがたみを感じているということでしたが・・・。

そうですね。大学までは野球をやらせてもらうのが当たり前って考えが強かったですけど、休部などを体験すると、会社にバックアップしてもらって野球をやらせてもらえるのが、どれだけありがたいかというのが凄くよく分かるんです。そういう考えは若い選手に伝えたいです。それが早く理解できれば、プロに行くにしても社会人で続けていくにしても、必ずプラスになると思います。

天沼 秀樹

緩急で勝負していきたい

--昨年はたくさん投げましたね。

社会人生活で一番投げました。

--大変でしたが、充実もしていたと思います。

なんとなく予想はしていましたが、ここまで投げられたというのは凄い自信になりました。2007年はもっとレベルを上げて昨シーズン以上の活躍をしたいです。

--昨シーズンの出来は自分的に評価するとどうなのでしょうか?

大きな故障もなく、ある程度のラインで一年間やれたのは大きな財産だと思います。今までは調子の波が激しすぎて、悪い時はどうしようもなく悪いので、その不安定さが理由で起用してもらえないことがあったんです。社会人はどうしてもトーナメントの一回勝負ですし。でも昨シーズンの結果で満足はしていません。自分的にはもうワンランク上のピッチャーを目指しています。

--今年は新しいピッチャーも加入して、競争がかなり激しくなります。

そうですね。どこでどう投げることになるか分かりませんが、後輩が育ってくれて、自分が投げる場面が無くなったとしても構わないです。試合に出なくても、精神的な支えになるなど、何かしらチームに貢献できればと思っています。でも、とりあえず負ける気はないですけどね(笑)。

--投手の最年長として引っ張っていくことも求められます。

口下手なので、取り組みとか経験とかで教えていければ、と思っています。

--球速のMAXはどのくらいでしょうか?

今年のMAXは141、2kmくらいです。

--球種は?

カーブ、スライダー、チェンジアップなどです。

--その中で一番力があるのは?

今まではスライダーだと思っていましたが、昨年後半からピッチングの幅を広げるために遅い球・・・チェンジアップやカーブをメインにしてきました。今年はもっと緩急で勝負したいですね。

--制球力がある印象がありますが・・・。

そんな事ないです(照れ笑)。ストライクを取るのはいつも苦にしていますよ。

--変化球でストライクを取っていますから・・・。

ストレートが変化球に見えるだけです(笑)。でも、元々コントロールが悪かったので、そこを直そうと努力した成果は出ています。

--配球は?

配球は凄く気を遣いますね。空振りを取れる球がないので。シーズンが始まるまでにそういう球も一つ作りたいんですけど。

--ここでちょっとお話を変えて、現在の仕事内容を教えてください。

サミー株式会社の情報企画部に所属しています。会社の基幹システムや重要な情報データを取扱う部署で、今はパソコン検定を取るためにパソコンの勉強をしつつ仕事のサポートをしています。(インタビュー実施後、見事合格!)

--職場の雰囲気には慣れましたか?

はい。最初は大変でした。今はデスクワークですが、前の会社では現場作業だったので、そのギャップがあって慣れるのに時間がかかりました。社会人としてできる限り貢献したいです。

天沼 秀樹

防御率を下げていきたい

--2006年を振り返るとどんなシーズンでしたか?

長かったけどあっという間に過ぎてしまったな、と。ただ、無我夢中にやった分、客観性なく流されて惰性になってしまった部分もあったと思います。一年目の若さを出せるのが一年目だと思うので、そういう意味で次のシーズンは怖いですね。

--怖いとは?

2006シーズンに関しては、1年目の新人が社会人野球のトータルな流れを経験したことで、怖さが出るかもしれないということです。逆にそういうものを知ってどんどん成長していく選手もいると思うので、今年一年を全員がいい方向に捉えられればいいのですが。

--昨シーズンでいえば、一次予選、二次予選の段階で勝っていったような勢いが今年も期待できそうですか?

昨年に関しては第1代表決定戦までは簡単に行ってしまったので、予選は簡単に勝てるものだって正直思ってたのでしょう。でもその後5連敗したので、そんなに甘い世界ではないってみんな感じてる筈です。身が引き締まった分、去年よりいい結果には繋がると思います。

天沼 秀樹

--来シーズンの目標は?

個人としては防御率を2点台前半、もしくは1点台にしたいですね。そうしたら結果的にチームの勝利につながります。

--チームとしては?

もちろん都市対抗に行かないと。そこから初めて勝った負けたの話になると思っていますから。

--ファンの方々に向けての、メッセージをお願いします。

会社の方やファンの皆様!いつも球場まで足を運んでいただきありがとうございます。ファインプレーやいい試合を見ていただく事で皆さんの期待に応えたいと思います。全力野球を約束しますので、応援よろしくお願いします。

※1 関甲新学生野球連盟とは
一部:上武大学・白鴎大学・平成国際大学・山梨学院大学・常盤大学・作新学院大学
二部:松本大学・関東学園大学・山梨大学・宇都宮大学・信州大学・高崎経済大学
三部:埼玉大学・茨城大学・群馬大学・新潟大学・長野大学・新潟経済大学 18チームから成り立つリーグ。昨秋リーグ戦では上武大学が優勝。

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