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BATTERY

草海、井上、伊波、横田、石垣-須田

戦評COMMENT

一つ一つのボールは、決して悪くなかったはずだ。ただ、東芝打線の粘りの前に苦しい状況が続く。草海光貴の立ち上がり。先発右腕は、本来のピッチングを失った。

1回裏の先頭打者には、ファウルで粘られた後の8球目がボール球となり四球での出塁を許す。すかさず二盗を決められ、ボール球が先行する中で2番打者の犠打で走者を三塁に進められた。3番打者には2ボール2ストライクから死球。4番打者は8球目でショートゴロに仕留めるが、併殺崩れの間に1点を失った。その後も四球を出すなど、1回裏に要した球数は30球。ヒットを許さずとも、草海の表情は明らかに曇っていた。その後も毎イニングで出塁を許す。2回表からの3イニングスは何とか無失点で切り抜けたが、ピッチングのリズムが生まれることはなかった。

根気強く投げていた草海が、再び悔しさを表情に浮かべたのは5回表だ。3番打者にライト前ヒットを浴びた直後、4番打者にインコースのストレートを完璧にとらえられた。レフトポール際に伸びるライナー性の2ラン本塁打。結局、草海は97球を投じて被安打7の3四死球。3点を失い、5回表を投げ切ってマウンドを降りた。

前半は、完璧に主導権を握られた。それでも、後半からは攻撃陣が反撃に転じて息詰まる接戦に持ち込む。東芝の先発・吉村貢司郎投手の前に前半だけで4者連続を含む8奪三振を喫していた打線は、6回裏に7番市根井隆成の四球、8番須田凌平のレフト前ヒットで無死一、二塁とチャンスを掴む。この試合初めて得点圏に走者を進めると、9番砂川哲平の犠打で走者二、三塁。1番本間諒が四球を選んで満塁となり、さらにチャンスは拡大した。二死後、打席に立ったのは3番中川智裕だ。リーグ戦では3試合すべてでヒットを記録。前日の四国銀行戦では特大の満塁アーチを放っていた右の強打者だけに、より期待は高まった。空振り直後の2球目。変化球にうまく反応した中川の打球は、深めに守っていた左翼手の前に落ちる2点タイムリーヒットとなった。この試合では最速151キロをマークし、フォークボールとスライダーを効果的に使っていた相手右腕を初めて攻略した瞬間だった。

点差は1点だ。一塁側ベンチの熱が一気に高まる。しかし、欲しかった「次の1点」を逆に相手チームに奪われ、高まる熱気がわずかに薄れた。それは8回表のことだ。4番手で登板していた横田哲が、5番打者に左翼スタンドへのソロアーチを浴びる。5回表の2点もそうだったが、終盤の1点も二死走者なしからの失点。佐藤俊和ヘッドコーチは言う。

「取られてはいけないところで取られてしまった。2つのホームランが痛かった」

代打の9番北阪真規が二塁内野安打、さらに1番本間と2番北川智也もヒットで続いて満塁とした8回裏は1点止まり。9回裏には、イニングの先頭となった途中出場の5番植田匡哉が左中間へ痛烈な打球を放つも、左翼手のファインプレーに阻まれるシーンがあった。結局、相手の先発右腕に14奪三振を喫して完投される中で、打線は最後まで攻めあぐねた。西田真二監督が試合を振り返る。

「選手たちはよくやったと思いますが、同点、さらに逆転する展開にまで持ち込めなかった。1点の重みを感じた試合でした。この経験を生かして、これからの京都大会、そして九州大会に向かっていきたい」

2015年以来のJABA四国大会決勝進出を逃したチームは、リーグ戦3連勝にあった収穫と、準決勝で浮き彫りになった課題を糧に次なる戦いへ向かっていく。

 

文・写真:佐々木 亨

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2021/04/11 : 東芝戦 の試合を共有する