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BATTERY

陶久、東、石垣ー吉田

戦評COMMENT

先発の陶久亮太にとっては、収穫の多いマウンドだった。

ちょうど10日前の長野県知事旗争奪大会。トヨタ自動車戦に先発した陶久は、1回を持たずに3失点で降板。ボールのキレ、体の状態ともに、自らが納得できるものは何一つなかった。

「疲れもあったと思いますが、ボールのキレがまったくなかった。その反省から、走り込みを中心としたトレーニングを積んで、まずは体のキレを戻した」

その成果がはっきりと見えたのが、2回以降のピッチングだ。2回表は、先頭打者にライト前ヒットを浴び、犠打もありながら得点圏に走者を進められた。それでも、後続を力のあるストレートでレフトフライに仕留めて無失点で切り抜ける。3回表からの2イニングスは、キレのある変化球と要所で見せた力強いストレートで三者凡退。5回表と6回表は、ともにヒットを浴びるも、粘りのピッチングで点を与えない。そして7回表は、みたび三者凡退に抑えてスコアボードに「0」を灯した。

「2回以降は自分のピッチングができたと思います。無四球だったのが収穫の一つ。ボールのキレも少しずつ戻ってきた」

手応え十分のマウンドだった。

無論、立ち上がりに先頭打者のレフト線二塁打を皮切りにタイムリーヒット2本で2点を失ったピッチングは課題が残る内容だ。

「今シーズンは、オープン戦を含めて4試合ほど先発をしていますが、ほとんどの試合で立ち上がりに失点している。先発の難しさ、立ち上がりの難しさを痛感するマウンドが多い。そこはこれからの大きな課題です。今日の試合に関して言えば、1点を先制された後のピッチングが反省点。何とか最小失点に抑えていれば、展開も違ったものになっていたはず。いずれにせよ、立ち上がりですね。後攻だったので、なおさらしっかりと抑えて流れを作るピッチングが必要でした」

いかに初回を切り抜けるか。安定したピッチングができるか。陶久の課題は明確だ。逆に、やるべきこと、修正すべきことがはっきりとしたことは、今後の登板に向けて収穫だったとも言える。

先発右腕に復調の兆しが見えただけに、攻撃陣はそのピッチングに応えたかったところだ。二死から2番宝楽健吾がレフト前ヒットと盗塁で得点圏に進んだ3回裏は、3番市根井隆成のライト線二塁打で1点を奪った。だが、得点シーンは序盤の一度限り。悔やまれるのは、1番本間諒のライト線二塁打、4番根岸晃太郎のライト前ヒットなどで一死満塁と攻めた1回裏。さらに、イニングの先頭打者となった6番吉田高彰にライト前ヒットが飛び出した7回裏。ともに好機を築きながら後続が倒れて攻め切れなかったイニングは、この試合のポイントになった。

超攻撃野球――。ファーストストライクを積極的に狙う攻撃は、今シーズンの大きなテーマである。日本製鉄かずさマジック戦でも、各打者が積極的な姿勢を見せるシーンは何度もあった。だが、狙った一球を仕留めきれない打席が多かった。一見すると、初球で討ち取られる打席が増えると淡白な攻撃に映ってしまうものだ。当然ながら、積極的な姿勢は攻撃において大きなエネルギーになる。相手に与えるプレッシャーも大きい。今シーズンのテーマを貫く姿勢に、チームとしての意思統一を感じるし、超攻撃野球には大きな期待が持てる。だからこそ、各打者には一球で仕留める力が求められるところだ。仮にファーストストライクを打ち損ね、追い込まれたとしても、打席での修正力や粘りも見たい。攻撃における課題も明確になった関東選抜リーグ戦(前期)の初戦。それも一つの収穫としてとらえ、チームは前へ進んでいくに違いない。

(文・写真:佐々木亨)

 

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2019/04/23 : 日本製鉄かずさマジック戦 の試合を共有する