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BATTERY

上津原、木村佳-乗替

戦評COMMENT

味のある勝利だった。
秋季大会最終戦でのスタメンの顔ぶれは新鮮だった。今シーズンは春先からほぼ固定したメンバーで戦い続けてきた。打順も大きな変化はなかった。その中で、この試合では1番に久保穣、2番に大西主晃、そして4番に照屋真人、9番に手塚翔が入った。先発も入社6年目の上津原詳が担った。いずれも、これまでチームを支え続けてきたベテラン組だ。今シーズンに限って言えば、照屋以外の彼らは出場機会が少なかった。チームに変化を求め、ベテランの意地に懸けたこの試合。狙いは的中した。
上津原は初回、先頭打者に左前安打を浴びるも後続を討ち取って無失点で切り抜ける。2回表は三者凡退。落ち着いたマウンドさばきだった。3回表に1点を失うも、4回以降は再びスコアボードに「0」を並べる。要所での球威と巧みなボールの出し入れで、相手打線に決定的な一打を許さなかった。今シーズンの上津原は、春先から状態が上がらず、マウンドから遠ざかった。都市対抗を迎えた夏場あたりから徐々に自身のピッチングを取り戻し、この試合での先発を勝ち取った。
「ベテランの意地、キャプテンの意地を見せてみろ」
上津原は、そんなチームの叱咤激励に応えた。7回途中まで投げて被安打7。2失点はしたものの、先発としては十分な働きだった。2番手の木村佳吾は入社2年目。ベテランとは言えないが、今シーズンの木村はもがき、苦しんだ。そんな状況下で、無安打無失点。木村もまた、意地を見せた一人だった。
投手陣の踏ん張りに攻撃陣も負けてはいない。4回表は1番久保が中前安打を放って無死一塁。犠打で二塁に進むと、二死から4番照屋が初球からバットを振り続け、6球目を右前に運んで同点とした。7回表は二死一、二塁から、2番大西が左翼フェンス手前まで飛ぶ豪快な三塁打を放つ。二塁走者の乗替寿朗に続き、一塁走者の久保がホームを駆け抜け、一気に試合をひっくり返した。ベテランのひと振り。試合後の大西は、笑って川上哲也マネジャーに言った。
「今日のヒットは10本分の価値があるから、記録は3打数10安打にしておいてや」
大西の冗談に、川上マネジャーも笑い返した。
4度の守備機会を無難にさばいた三塁手の手塚も含め、ベテラン組の力はチームの空気を変えた。ここ数試合の公式戦は勝ちに見放されていた。
まさに、味わい深い勝利。
久しぶりの勝利を選手たちはかみ締めた。
(写真:政川慎治 / 文:佐々木亨)

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2012/09/18 : 鷺宮製作所戦 の試合を共有する