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BATTERY

大山、小高、木村佳、吉原、木村宜-乗替、佐藤

戦評COMMENT

未知の領域へ、今夏も踏み入れることはできなかった。
初戦を終盤の大逆転で突破したチームは、トーナメントを勝ち上がる上で必要な「勢い」という要素を加えて2回戦を迎えた。だが、試合開始から間もなく。その勢いは、相手打線の速攻劇によって早々と奪われてしまう。1回表、先発の大山暁史は先頭打者に中前安打での出塁を許すと、犠打と内野ゴロの間に二死三塁のピンチを迎えた。4番山田敏貴選手に対しては、カウント1ボール1ストライクからの3球目、137キロのストレートで勝負にいった。キレは悪くなかった。ただ、ややコースが甘かった。山田選手のとらえた打球が、三塁手・谷澤恭平の左横を抜けていく。適時打となる左前安打。1点を失い、主導権をものの数分で握られた。
2回表には、先頭打者への四球をきっかけに一死一、二塁とされると9番前田将希選手に中前安打を浴びてさらに1点を追加される。2失点。3回以降は無安打無失点と立ち直っただけに、大山は序盤の失投を悔やむ。
「僅差の展開になることはわかっていました。先発として試合を作らなければいけないと思っていましたが、優位なカウントからボールが甘いコースに入ってしまいました」
西詰嘉明監督は言う。
「大山は、調子自体は悪くなかったと思いますが、立ち上がりでしたね。序盤のピッチングだけが悔やまれます」
大山を援護したい打線は、4回裏まで完璧に封じ込まれた。JX-ENEOSの左腕・大城基志投手のチェンジアップ、カーブ、スライダーを駆使した緩急をつけた投球の前に、一人の走者も出すことができなかった。だが、5回裏だ。一死から5番赤堀大智がチーム初安打となる左中間二塁打を放って、ベンチの重い空気を振り払った。その後、7番谷澤がショートの失策で出塁するなど、二死一、二塁として同点のチャンスを迎える。続く8番安井正也の打球は、左翼線へ。安井が打席を振り返る。
「初球、おそらくチェンジアップかストレートだと思うんですけど、強振して空振りをしていたので、2球目はコンパクトに振りました。打った球は、スライダーです」
二塁打。安井の一打で、二塁走者の赤堀がホームを駆け抜けて1点を奪い返した。さらに左翼手の打球処理がもたつく間に、一塁走者の谷澤が同点のホームを狙った。三塁ベースコーチの佐藤俊和、走者・谷澤の判断は間違っていなかった。「あそこは(ホームを狙いに)行っていいところ」。西詰監督もそう振り返る。中継プレーでの送球がわずかでも逸れていれば、同点となり得た紙一重のプレーだった。だが、相手野手陣の正確なプレーによって、谷澤はホームでアウトのジャッジを受ける。1点止まり。谷澤は自身を責める。
「セーフにならなかったのは、自分の技術不足のせいです」
6回裏は1番川端裕也の左前安打、7回裏には6番照屋真人の二塁内野安打を足がかりに得点圏に走者を進めた。だが、「あと1本」が出ない。1点差のまま迎えた9回裏は、一死から3番宮崎敏郎の中前安打で一死一塁。代走の大西主晃が、追い詰められた場面にもかかわらず果敢な盗塁を見せて一死二塁とした。だが、4番十九浦拓哉が見逃し三振。5番赤堀が9球粘って意地を見せるが、最後は変化球に体勢を崩されてセカンドゴロに倒れ、試合は終わった。
1点差での敗戦。中盤以降に見せた反撃の兆しが、もし序盤からあったならば、試合展開はどうなっていたか。西詰監督は言う。
「9回裏の宮崎のヒットにしろ、その一打が、たとえば6回裏二死二塁の場面で出ていれば展開は違ったと思います。結局は、勝負所での一打に欠けたということになるんでしょうが、今日は攻撃の噛み合わせが、なかなかうまくいかなった。選手たちはよく粘って戦ってくれたと思いますが、やはりもっともっと上を目指すチームになっていかなければいけないですね」
これまで、08年と09年の2回戦進出が、都市対抗本大会における最高成績だった。3度目の正直で歴史を塗り替える――。その思いを強く抱いて挑んだ今夏も、2回戦の壁はチームの前に大きく立ちはだかった。
(文:佐々木 亨 / 写真:政川 慎治)

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2012/07/20 : JX-ENEOS戦 の試合を共有する