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BATTERY

上津原、田中、浦野、木村宜-乗替

HOMERUN

照屋(5回2ラン)

戦評COMMENT

あと一歩。相手を土俵際まで追い込みながら、白星が逃げていった。
延長戦は、大会規定により一死満塁から攻撃が始まるタイブレーク方式が採用された。10回表に3番宮崎敏郎の右翼への犠飛で勝ち越したチームは、その裏、満を持して抑えの木村宜志がマウンドに上がった。8番打者を一塁ゴロに仕留めて二死満塁。勝利がグッと近づいた。続く代打に対しては、140キロ台中盤のストレートを中心に小気味よくカウントを整える。1ボール2ストライク。投手有利の状況を作った木村宜は落ち着いていた。続く4球目は145キロのストレート。微妙ながら判定はボール。それでも木村宜にはまだ余裕があった。5球目もストレート。これもわずかに外れてボールの判定になった。追い込んでからの2球はいずれも、審判の右腕が上がっても不思議ではない精度の高いストレートだった。
その直後だった。
フルカウントからの6球目をとらえられると、打球は前進守備の左翼手・安井正也の横を抜けていった。サヨナラ――。
「打たれる前の球で勝負を決めておかなければいけなかった」
木村宜は、打たれた痛恨の一球よりも、追い込んでからの2球を悔やんだ。
2012年の開幕戦。タフな試合を制することができなかった悔しさは残る。それでも、要所で見せた「打線の粘り」に昨シーズンとは違うチーム力を感じた。
まずは、1点を先制された直後の5回表だ。一死から5番谷澤恭平が右前安打で出塁すると、6番照屋真人が2ボールからの3球目を右翼席に運んで逆転に成功した。昨年は先制を許すと、そのまま流れを引き寄せられないままに負けるパターンが多かった。だがこの試合では、取られた直後に取り返す、相手に試合の主導権を簡単に与えない打線の力強さがあった。
7回表もそうだった。5回裏に2点を失って再びリードを奪われても、5番谷澤、6番照屋の連続安打で同点に追いついた。粘る、食らいつく、諦めない。それは、昨年ではなかなか見られなかった打線の姿。結果的に敗れはしたが、今シーズンの戦いに向けて明るい材料だったと言える。
また、明るい材料で言えば、3番手でマウンドに上がった新人の浦野博司だ。8回裏からの2イニングスを投げて、打者6人に対してヒットを与えなかった。愛知学院大で実績を積んできた快速右腕は、140キロ台中盤に迫るストレートを中心に打者を力でねじ伏せた。同点で迎えた終盤でのマウンド。物怖じしない精神力の強さも際立った。
社会人での公式戦デビューを果たした浦野は、試合後に言った。
「気持ちよく投げられました。公式戦のマウンドは、やっぱりいいですね。投げる機会を与えられる以上、どんどんこれからも投げていきたい。頑張ります」
弾けた笑顔は、この試合における収穫の一つだった。

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2012/03/12 : 三菱重工名古屋戦 の試合を共有する