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BATTERY

上津原、天沼、木村-坂田

戦評COMMENT

緊張の度合いがヒシヒシと伝わってきた大田スタジアム。序盤からエンジン全開の先発・上津原投手が無失点で抑える中、中盤以降、打線は幾度となくチャンスを掴んだ。だが、最後は2番手以降の投手が相手打線につかまり4失点。惜しくも、大事な初戦を落とした。

延長11回表。不意にマウンド上で上津原詳投手が顔を歪めた。先頭打者に中前安打を許した直後。この試合、132球目を投げ終えた時のことだった。
「ちょっと力んでしまって、(右手の)親指が攣りました」
右手、右腕を何度か動かしてみたが、攣った親指になかなか感覚が戻らない。延長10回を終えた時点で、球数は127球。本人曰く「疲れはまったくなかった」が、厳しい暑さも加わり、右腕は限界寸前だった。それでも、一度ベンチ裏で治療を済ませ、再びマウンドに戻った上津原投手は気力で投げ続けた。一死一、二塁。さらにピンチは広がったが、ここで宮之原裕樹遊撃手のライナー性の打球をあえてゴロで処理する技ありのプレーが飛び出し、併殺で切り抜けた。スコアボードに点る11個目の『0』。攻撃陣も、東京ガスの社会人18年目右腕・谷田部投手の味のある投球の前に得点できず、試合は両チーム無得点のまま延長12回にもつれた。迎えた12回表。マウンドには左腕・天沼秀樹投手の姿があった。先発・上津原投手は、11回を投げ無四球無失点で後続の投手に勝利を託した。
膠着状態が続いた試合展開。ことさら両チーム無得点の状況ともなれば、選手交代、特に投手交代のタイミングは難しい。まさに、我慢比べ。「先に動けば分が悪くなる」。もちろん、好機と見るや代打を送って流れを引き寄せることも多分にあるが、野球界にはそんな定説が存在することも事実である。それゆえ、延長12回表の投手交代は勇気ある決断だった。いや、それ以前に上津原投手の状態を考慮すればやむを得ない、苦渋の選択を強いられた現実があったのだが……。いずれにせよ、結果論ではあるが天沼投手、3番手・木村宜志投手が打ち込まれて4失点したことを考えれば、やはりこの試合の勝敗の分かれ目は投手交代のタイミングにあったと言える。だが、振り返れば5回裏無死一、二塁、6回裏一死二塁、10回裏一死二塁と、何度となく訪れた好機を得点に結びつけることができなかったことが、緊迫した投手戦を演出する形となった。勝負の世界に「たら、れば」は禁物だが、仮に訪れた好機で確実に得点していれば、展開はまた違ったものになっていたはずだ。試合を振り返る宮之原選手の言葉は重い。
「上津原に悪いことをしてしまいました……。次こそは何とか投手陣を助けたい」
次戦からは、一つも負けられない戦いが続く。宮之原選手の言葉が実践されてこそ、勝利の女神はほほえんでくれる。

――11イニングスを投げ、6安打無失点。さらに四死球を与えない完璧な投球を見せてくれました。

上津原 大事な初戦の先発ということで、序盤から気持ちをこめて投げました。ここ最近、ピッチングの調子が良かったので、その良い流れのまま投げることができたと思います。今日は、特に変化球のコントロールが良く、常に打者を早めに追い込むことができた点がよかった。でも、チームが勝たないと……。勝ちたかったですね……。

――もともとスタミナには自信がある上津原投手ですが、暑さの厳しい中、疲れはありませんでしたか?

上津原 終盤になっても疲れは感じませんでした。

――戦いはまだまだ続きます。次戦に向けて抱負をお願いします。

上津原 これからは、さらに気持ちの勝負になると思います。もう一度、気持ちを入れ替えて、勝利のために頑張ります。

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2008/06/10 : 東京ガス戦 の試合を共有する