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BATTERY

木村、上津原-坂田

戦評COMMENT

シーズン最後の公式戦となる千葉市長杯争奪社会人野球大会2回戦。セガサミーは先発右腕の木村が8回を投げて2安打無失点の好投を見せると、最後は上津原が危なげない投球で締めて辛くも準決勝に駒を進めた。6安打で1点の攻撃陣にやや物足りなさを感じたものの、粘り強く戦い抜いて勝利をつかんだことは大きな収穫だったと言えるだろう。

右腕の粘投が、すべてだった。
1回表、味方打線が一死満塁の得点機を逃し、重苦しい空気が流れる中で木村宜志はゆっくりと先発のマウンドに登った。嫌な流れが木村の手元を狂わしたと言っては言い過ぎだろうか。それ以上に、左右、高低のコーナーワークで勝負するタイプだけに、ややバラつきが見られた球審の判定が木村のピッチングを狂わした要因のひとつと言えるだろう。木村は、1回裏から2四球と制球に苦しんだ。それでも、その後は再三走者を得点圏に置きながらも、きっちりと要所を締めて相手打線を封じ込めた。気がつけば、4回までノーヒットピッチング。時折見せる70キロ台の超スローカーブなど、緩急をつけたピッチングが冴え渡り、スコアボードに「0」を並べた。試合後、木村は「坂田(精二郎)さんの配球通りに投げた結果です」と語った。とは言え、中盤以降も“ここ一番”で集中力を高め、「0」行進を続けた。だが、4回から7回までは毎回先頭打者に出塁を許すなど、常に苦しいマウンドが続いたのも事実。しかも、真っ直ぐの球速は120キロ台後半から130キロ台前半と、お世辞にも速いとは言えなかった。それでも、不思議と抑えてしまう。木村が言う。
「僕は球速よりもキレのあるボールを目指して投げているので、スピードがないのはまったく気になりません」
さらに続ける。
「僕は打たせて取るピッチャーですから」
まさにそれこそが木村の真骨頂と言える。「いつも野手を信頼して投げている」(木村)からこそ成立する投球スタイル。この試合での投球内容を振り返れば、8回を投げて奪った三振はわずかに1個。内野ゴロが10、フライが11で自らのスタイルを最後まで崩すことなく、貫いたと言っていいだろう。最後は上津原にマウンドを譲ったが、8回118球を投げ、2安打無失点と堂々たるピッチングを見せてチームに勝利を呼び込んだ。結果的に、味方打線の得点は5回表の2番・宮之原裕樹のタイムリーヒットで挙げた1点のみ。打線の奮起がない中で投げ続けたことで、木村の存在はより際立った形となった。
この日は、11月とは思えぬ暖かな陽気に包まれた。雲ひとつないブルースカイ。風速1mと穏やかに吹く風は実に心地よかった。スコアボードに並ぶ9つの「0」。勝利の立役者となった木村の試合後の表情は、気候と同じぐらい爽快だった。

 

――7四死球ながら、最後まで粘り強く投げ抜いた試合を振り返っていかがですか?

木村 最後まで辛抱して投げました。ただ、序盤からストライク、ボールの判定がやや厳しくて、投げられるゾーンがいつも以上に狭まったこともあり、自分のテンポで投げられなかったのも事実です。

――中盤の5回、6回にそれぞれ1安打ずつされた場面は、多少の疲れもあった?

木村 疲れはありませんでした。判定が厳しい分、自分自身「このコースはストライクかな? ボールかな?」と試しながら投げていたところがあったので、その中で多少コースが甘くなってヒットを打たれたという感じです。

――要所をきっちりと締めて結果的には無失点。変化球とストレートのコンビネーションも実によかったと思いますが。

木村 ストレートと同じ腕の振りでチェンジアップを有効的に使えたことが良い結果につながった要因だと思います。

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2007/11/07 : 日本通運戦 の試合を共有する